平成22年度「めんたるぷれい」全国指導者研修大会が開催されました。

平成22年8月6日(金) 平成22年度「めんたるぷれい」全国指導者研修大会が、横浜にて開催され、全国の幼稚園で「めんたるぷれい」を指導していらっしゃる100名を超える各幼稚園の代表の先生方がお集まりくださいました。当日は、真夏の大変暑い日となりましたが、先生方は熱心に研修をされました。

研修会では、神奈川県春日台幼稚園の年中担任、髙安友子先生が、「さんかく あそび」を子ども達に指導された時の様子を発表してくださいました。

教材のもつ知能因子のねらいと共に、クラス経営においても、子ども達には、失敗を恐れず、すぐにあきらめたり、くじけたりせず、「じっくりと向き合って取り組む姿勢を身につけたい」という担任の願いをねらいにもって、№3「さんかく あそび」に取り組みました。すると、発展教材まで行うことができ、長時間にわたり、一人ひとりがじっくりと集中して取り組み、子ども達の成長を感じた。また、一人ひとりの子どもには、個人差があり、それぞれの子ども達に合った指導がいかに必要かということをより深く考えることができました。今回、このような研究の場をいただき、私自身も改めて自分の保育を見直すことができ大変勉強になりました。
(発表者談。抜粋)

次に、愛知県光明幼稚園の年中担任、江嵜 梢先生と、光明第2幼稚園の澤木美花先生が、「かお えらび」を子ども達に指導された時の様子を発表してくださいました。

この遊びでは、いろいろな気持ちを言葉で表現することを知ってほしいと思い、意図的に「先生はこんな言葉も考えてみたよ」と伝えて、気持ちの広がりを持たせることにしました。すると、子ども達は、だんだんと自分なりの気持ちを見つけ、幼稚園生活や家庭生活の体験から連想、想像し、次々とお話を考えたり、場面が続きのお話を考えたりすることができました。展開の途中で、他児の意見を聞いて、どんどん想像力をふくらませていた子も多く、「あ~、こんな言葉もあるのね」という顔をしていた子どもは、次の課題では自信を持って自分の意見をいうことができました。

また、子どもが考えた言葉を聞きとったメモをみたところ、友だちとのあそびがスムーズに進めることができたり、活発な子ども、観察力が鋭い子どものほうが思いつく言葉が多いこともわかりました。最後に、子ども達も、自分の気持ちを表現する言葉をみつけたことにより、満たされた気持ちになったのか、表情が穏やかでした。(発表者談。抜粋)

記念講演では、玉川大学脳科学研究所 准教授 松元健二先生に「やる気を生み出す脳のしくみ」をテーマにお話しいただき、最先端の脳科学のお話を聴くことができました。この研修会で得られたことを、今後の幼児知能教育「めんたるぷれい」の保育や日常の保育の中で役立てていただくことができましたら幸いです。

会場の様子

春日台幼稚園 髙安先生

光明幼稚園 江嵜先生(左)、光明第幼稚園 澤木先生(右)

玉川大学脳科学研究所 准教授 松元健二先生