導入の時、前に出て代表でやってくれる子が、間違えてカードを置いてしまいました。見ていた他の子たちが、ザワザワしはじめたので、その子だけにわかるように、もう一度説明し、もう一度考えて置きなおすように指示をしました。今度は、ぴったりの所に置いてくれたので、なんとか進めることができました。この場合どのように対処したらよかったのでしょうか?

心配いりません。〝間違い〟は〝学びのチャンス〟です!

〝間違えた子どもが落ち着いて再考できるように配慮する〟という指導者の考え方は、大変良いと思います。しかし、代表者の子どもと指導者との間だけで会話が交わされ、見ている子ども達には何も聞こえてこないとき、多くの子どもの集中は途切れてしまいます。 〝間違い〟というのは、とても良い〝学びのチャンス〟となります。

ご質問の場合、見ている子ども達にも教師の説明が聞こえるようにし、「何をどのようにしたら良いかを皆で一緒に考える」という気持ちを持たせましょう。その後、代表者の子どもが再考し始めたら、指導者は見ている子ども達に視線を投げかけるとともに、代表者の子どもを見守りながら、一緒に考えていることを態度で示し、見ている子ども達にも一緒に考えようという気持ちを持たせましょう。

このように、みんながめんたるぷれいに集中できるような指導を心がけましょう。

ご参考上図の点線部分に、間違ったカード(☆)を置いたときには、カードをずらし、双方が見えるように置き、上下それぞれの絵を指で示しながら「この絵はおなじかな?」と声を掛け、どこを比べれば良いかポイントが伝わるようにするとよいでしょう。