展開の進め方

展開で指示を与えたら、まずクラス全体をよく見ましょう

すぐに机間巡視をするのではなく、まずクラス全体を1分間ぐらい見回しましょう。そしてどの子から机間巡視したら良いか確認しましょう。

机間巡視の順序

  1. 全く「あそび」を理解していない子
    一人ひとり個別に指導します。また、全体の1 / 3 の子どもが遊び方を理解していない場合には、再度導入を行います。ただし、同じ言葉を使うと同じ結果を招く恐れがあるので、子ども達が理解できるわかりやすい言葉を選ぶようにしましょう。
  2. 遊び方は理解しているのに、カードを置く自信のない子
    最初の1 枚を置くことを援助してあげることによって、子どもは安心して次に進むことができます。
  3. 遊び方は理解しているけれど、間違っている子
    遊び方は理解しているし、自分で進めていくこともできるが、間違っている子には、先生が見守っているだけで、自分で間違いに気づき、訂正することができます。

個人差に対応しよう

どんどんできる子には、発展問題(ここでは各自が取り組んでいる教材で対応できる発展問題をいいます)を与え、つまずいている子には、一人ひとりに応じた援助をします。

1/3の子ども達が疲れを見せはじめたら終わりにしましょう。

子ども達が「おもしろかった」「楽しかった」と思って、「めんたるぷれい」を終わりにすると、「次もまたやりたい」という期待が生まれ、「めんたるぷれい」に意欲的に取り組むことができるようになります。

展開の留意点

カードを抜き取った後の外枠は、机の真ん中に集めさせ、教師が回収しておきましょう

そのままにしておくと、外枠に興味が移り、遊んでしまったり、先生のお話を聴けなくなってしまいます。

子どもの考えに対して、「あっている」「まちがっている」を言わないようにしましょう。

教師が「正誤」ばかりに気をとられていると、子どもは他の子どもを真似て、正解を出そうとしたり、「間違ったらどうしよう」という不安につながり、教材への取り組みが消極的になったりします。答えの正誤に関わらず、子どもが自分自身で「あそび」に取り組めたこと、がんばってできたことを誉めてやる教師の姿勢が大切です。一人ひとりを育てる「めんたるぷれい」は、子どもが自分自身の力で取り組もうとするところから始まります。

カードをきれいに切り取ったり、きれいに塗ったりすることが目的ではありません。

カードの抜き取り、色塗り、はさみの使い方などは、個人差が大きく現れます。全体の進行を妨げないように、うまくできない子には手助けをしたり、丁寧にやりすぎて遅くなる子には、言葉掛けをしましょう。

子ども達の様子を見て、3分の1の子どもが疲れを見せはじめたら終わりにしましょう。

まだやる気が残っているうちにやめると、次回の「あそび」に対する期待が生まれます。

子どものがんばりを十分に褒めましょう。

子どものがんばりが教師にも伝わったことを「よくがんばったね」「すごいね」と褒めることで、子どもに伝えましょう。褒めることが次へ意欲を高めます。そして「こうするともっと良くなるよ」というアドバイスが、子どもの向上心も高めることになるでしょう。